正源宗之の雑歌詩集

私が詩と出会ったのは今から半世紀以上前二十歳前後だったと記憶している 時を経てまた 思いつくまま気の向くままに 趣味の一つとなりし事 幸いと思う

父の死と詩

東京2020オリンピックが決定したその日父は「そこまで生きていられるものか」と口にします。
そしてその言葉は予言となり90歳をわずかに前にして、令和元年初冬に旅立ちました。
三七日の日探し物をしていた私は3冊のファイルを見つけます。
そこにはワープロで打った詩、歌詞、短歌、句が綴られていました。
私が知らなかった父がそこにいました。
全てを読み終えて思ったことは父が余生と考えた時間まで遡れるならば、こうやって誰かに読んでもらうことを手伝うことができたのに。
だってそれは生きることの励みになるはずだから。
次々と友人たちが先に逝く寂しさと老いへの不安を紛らしてもくれたはず。
さて、嘘か真か、空想か現実か、想像か経験か、私の問いかけに「詩歌とはそんなもんよ」と遺影の父が笑っています。
当ブログにお訪ねいただいた皆様には父に代わりましてお礼申し上げます。
父が70歳過ぎのおじいちゃんの頃に書き貯めたものです。
よろしくお願いいたします。